ピュアなファッション

私は、とある映画監督が好きだ。彼はいつもあらゆることに対して真面目で、正直に生きていると感じる。彼を好きになったのは、とある作品をみて。歌手のPVで、私はその世界観に心底惚れてしまった。

あれ程に心を解放させた作品は、これまでになかった気がする。ちょっと不思議な感覚で、こう、観ていて心に一つも引っかかりを感じないのだ。安心してみていられる、というか、ただただどこか生命の根源に立ち帰らせてくれるような、そんな感覚で。今や作品鑑賞が習慣になっていて、眠る前には必ず観てしまう。実際、彼の作品は私を穏やかな睡眠へといざなってくれる。

彼は持ち物を究極に削いでいる。口だけではない、その向き合い方にも惹かれたのだけれど、このことはやっぱり人となり、としてオーラに表れている。信念を貫くような鋭い物言いに対し、時に反感を買う機会もあるようだけれど、私はそのような感情を抱いたことは全くなくて。

だって、もう、作品に全て表れているから。

あまりにピュアな世界観とその人とを照らし合わせ、私はさらに彼に対する想いが深まった。とにかくいいんだもの、そのバランスが。

ファッションにおいては、ワンスタイルを目指すべく実際に彼は実践しているよう。しかし、最近その服が壊れてしまったのだとか。
キュートよね、本当に。

減らせない人で溢れるこの世で、いつもいらない生活を体現している彼。彼の限りなく純粋な世界観は、まさに、物に頼らない、自己意識の純粋な拡大によるものなのかもしれない。
映画はまだ観たことがない。しかし、次回作は必ず観よう。今から楽しみで仕方がない。

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